環境庁の付属機関の中央公害対策審議会は47年10月、さきに同審議会の自動車公害専門委員会がまとめた「米国のマスキー法なみのCO、HC、NOの規制を昭和50年、51年を目標に実施すべきだ」という中間報告を了承し、小山環境庁長官(当時)に答申した。
この結果、わが国にもマスキー法並みの厳しい規制が適用されることになった。
わが国の自動車業界は、環境庁がマスキー法並みの規制措置をとりそうな形勢を察して、この年6月、日本自動車工業会の豊田英二会長(トヨタ自動車工業社長・当時)らが大石環境庁長官(当時)に会い「現状ではマスキー法なみの規制をクリアするのは技術的に極めて難しい」として同法の国内適用を延期するよう要望していた。
それだけに環境庁がマスキー法なみの規制に踏み切ったことは、自動車業界に大きな衝撃を与えた。
この後、規制は続けられ、現在では新車でも中古車トラックでも黒煙を上げて走るなどということはなくなった。